Ralph Laurenとは
Ralph Lauren Corporationは、1967年にRalph Lauren氏によって創業されたファッションブランドである。
イギリスの伝統的なスタイル(ブリティッシュ・トラッド)にアメリカンカジュアルを融合させたデザインが特徴であり、そのスタイルは「アメトラ(アメリカン・トラディショナル)」と称される。しかし、単に“アメトラブランド”という枠で語るのは不十分だ。
Ralph Laurenが作り上げたのは服ではなく、ライフスタイルそのものである。
乗馬、アイビーリーグ、ウェスタン、ミリタリー、ヴィンテージカー。それらを一つの物語として編集し、「理想のアメリカ像」を提示したブランドと言える。
最初期は「POLO」という名でネクタイを展開するブランドとしてスタートした。当時主流だった細身のネクタイに対し、彼がデザインした幅広のネクタイは革新的だった。
この“クラシックの再解釈”こそ、後のRalph Laurenの核となる思想である。
Ralph Lauren in Brief(English Summary)
Ralph Lauren was founded in 1967 by American designer Ralph Lauren.
Blending British tailoring traditions with American casual style, the brand established what is now known as “American Traditional (Ametora).”
Beyond clothing, Ralph Lauren built a complete lifestyle universe rooted in heritage, aspiration, and timeless design.
レーベルの種類と特徴について
Ralph Laurenは単一ブランドではなく、複数のレーベルによって世界観を細分化している。
Polo Ralph Lauren
『Polo Ralph Lauren』は最も代表的なレーベル。
ポニーロゴで知られ、上品さとカジュアルを兼ね備えたラインナップを展開している。
ポロシャツ、オックスフォードシャツ、チノパン、ケーブルニットなど、ブランドの象徴的アイテムはここに属する。
レディースでは「Polo by Ralph Lauren」と表記されることもある。
アイビーリーグの学生や東海岸の上流階級を想起させるスタイルは、まさにアメトラの完成形と言える。
RRL(Double RL)
『RRL』はヴィンテージに特化したレーベル。
名称はラルフ氏が所有する牧場「Double RL Ranch」に由来する。
19世紀後半から20世紀初頭のアメリカンワークウェア、ミリタリー、ウェスタンを再構築。
デニム、レザージャケット、チマヨラグなど、再現度の高さと素材への徹底したこだわりが特徴である。
ラルフ氏は熱心なヴィンテージコレクターとしても知られており、自身が入手できなかった希少アイテムを再現するためにRRLを立ち上げたという逸話もある。
単なる“復刻”ではなく、歴史を再編集するレーベルである。
RLX
『RLX』は高機能なスポーツウェアを展開するレーベル。
最新の機能素材を扱ったプロダクトが特徴でゴルフウェアやフィットネスギアとしての役割を果たす。ストレッチ性、防水性、軽量性など、実用性を重視した設計が特徴。
クラシックなブランドイメージとは異なるが、
「エレガンスと機能の両立」という観点では一貫している。
Purple Label
『Purple Label』はメンズ最高峰レーベル。
イタリア製にこだわり、最高級のウールやカシミヤを使用。そのデザインは英国的なテーラードスタイルを基盤としながら、エレガンスでラグジュアリーなプロダクトを展開している。
価格帯も高く、Ralph Laurenの頂点に位置するラインである。
Ralph Lauren Collection
『Ralph Lauren Collection』はウィメンズの最高峰レーベル。
カシミヤやシルクなどの厳選された素材を用いたプロダクトが特徴であり、「完璧なテーラリング」と評価されている。
レッドカーペットでの着用も多く、エレガントでクラシックな女性像を提示している。
デザイナーについて
Ralph Lauren(ラルフ・ローレン)
本名:ラルフ・ルーベン・リフシッツ
生年月日:1939年10月14日
出身地:アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市
ブロンクスで育った彼は、決して裕福な家庭環境ではなかった。
しかし幼少期から映画や上流階級のスタイルに憧れ、“理想のアメリカ”を夢見ていた。
ブランドとしてのRalph Laurenはアメトラのジャンルにカテゴライズされるが、ラルフ氏は同じくアメトラとして名高いBrooks Brothers(ブルックス・ブラザーズ)に勤めていた過去がある。
その後にネクタイメーカーへデザイナーとして入社し自身のデザインした幅広のネクタイが評価されるようになり「POLO」が始まる。
映画とブランドの飛躍
1974年、The Great Gatsbyの衣装を担当。クラシックでエレガントな世界観はブランドイメージを決定づけた。
1977年、Annie Hallにてダイアン・キートンがRalph Laurenの衣装を着用。
メンズライクなジャケットスタイルは「アニー・ホール・ルック」として社会現象となった。
映画は彼の“物語作り”の延長線上にあった。
デザイン哲学とコレクターとしての側面
ラルフ氏は自動車やアンティークウォッチのコレクターとしても有名だ。クラシックカー、手巻き時計、ヴィンテージデニム。彼が惹かれるのは「時間の痕跡」である。
実は彼はデザイン画を描くのが得意ではないと語っている。しかし彼は明確な“イメージ”を持っている。ヴィンテージコレクターであることも考慮すると、彼は「本質的な美」を追い求める探究者のようである。
着古された服。燃費の良くない車。手巻きの時計。
効率や合理性とは逆の方向にある美しさ。雨が川を造り、風が波を立てるように、時間が物に刻まれる。
Ralph Laurenは、そうした超自然的な時間と物質の交錯を、ファッションやアートに求めているのではないだろうか。
まとめ
Ralph Laurenは単なるアメトラブランドではない。それは理想のアメリカ像を編集し続ける物語装置である。
ネクタイから始まり、映画と結びつき、ライフスタイル全体を構築した。服を売るのではなく、世界観を売る。それがRalph Laurenの本質である。
refer to : ralphlauren.co.jp



コメント