Louis Vuittonとは?
旅から生まれた世界最高峰ラグジュアリーブランド
世界中のファッションブランドの中でも、最も知名度の高いブランドの一つが Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン) である。
1854年にフランス・パリで誕生したこのブランドは、元々は旅行用トランク専門店としてスタートした。当時のヨーロッパでは鉄道や船による長距離移動が増え、耐久性の高いトランクが求められていた。
そこで誕生したのが、軽量かつ防水性に優れたヴィトンのトランクである。
現在では
など幅広い分野を展開するラグジュアリーブランドとなったが、そのブランドの根底には今でも「旅(Travel)」というコンセプトが存在している。
略歴
| 1854年 | 創始者のルイ・ヴィトンがパリに世界初の旅行用鞄の専門店をパリのヌーヴ・デ・カプシーヌ通り4番地で創業。 |
| 1859年 | 早期に成功を収めアニエール=シュル=セーヌでアトリエを開業。 |
| 1867年 | パリ万国博覧会に出展。銅メダル授与され世界的な評判を得る。 |
| 1885年 | ロンドンのオックスフォード通りに、海外初のLouis Vuittonストアをオープン。 |
| 1888年 | 息子ジョルジュの考案で模倣品防止に、ベージュと茶褐色のチェス盤にルイ・ヴィトンの文字を入れた市松模様の柄「ダミエ・ライン」を考案。 |
| 1889年 | パリ万国博覧会で金賞を受賞。しかし商標登録されていたものの、コピー商品が出回る。 |
| 1896年 | ダミエの模倣品に対抗するべく「LV」のイニシャルに星と花を組み合わせた「モノグラム・ライン」を考案。 |
| 1901年 | トランクの中に入れることのできる小さなカバン「スティーマーバッグ」を発表。 |
| 1978年 | 日本初のLouis Vuittonストアが、東京と大阪にオープン。 |
| 1997年 | 本格的にファッション界に進出。アーティスティック・ディレクターにマーク・ジェイコブスを迎える。 |
| 2003年 | 日本人デザイナー村上隆とのコラボレーション。ここで「モノグラム・マルチカラー」「モノグラム・チェリーブラッサム」モノグラム・パンダ」を発売。 |
| 2006年 | ポール・エルバース(「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」でデザイナー経験あり)がクリエイティブ・ディレクターに、「モノグラム・マカサー」を考案。メンズラインを確立。 |
| 2011年 | キム・ジョーンズはマサイ族の民族衣装をテーマにした「ダミエマサイチェック」を考案。「シュプリーム」や「フラグメント」とコラボレーションをする。 |
| 2013年 | マーク・ジェイコブスの後任としてニコラ・ジェスキエール(「バレンシアガ」でデザイナー経験あり)が就任。2016年の春夏コレクションでファイナルファンタジーとコラボレーションをする。 |
| 2018年 | キム・ジョーンズの後任としてヴァージル・アブローが就任。ストリートとラグジュアリーを掛け合わせ革新をもたらす。2021年に癌により亡くなる。 |
| 2023年 | 音楽プロデューサー、歌手のファレル・ウィリアムスがメンズクリエイティブディレクターに就任。 |
Louis Vuitton in Brief(English Summary)
Louis Vuitton was founded in Paris in 1854 as a luxury trunk maker.
Known for its iconic Monogram and Damier patterns, the brand evolved from travel goods into one of the most influential fashion houses in the world.
Today Louis Vuitton blends heritage craftsmanship with modern fashion culture.
旅のためのトランクから始まったブランド
創業者「ルイ・ヴィトン」は、元々パリでトランク職人として働いていた。当時のトランクは丸い蓋を持つものが多く、積み重ねることが難しかった。そこでヴィトンは平らな蓋を持つトランクを開発する。
この革新的な設計により、トランクを重ねて運搬できるようになり、瞬く間に人気商品となった。
この実用性こそが、ルイ・ヴィトンのブランド哲学の原点である
ダミエとモノグラムの誕生
ヴィトンは早くからコピー商品に悩まされていた。そこで1888年、創業者の息子ジョルジュ・ヴィトンが考案したのがダミエ・ラインである。
チェス盤のような市松模様にブランド名を組み込んだデザインで、当時としては革新的な意匠だった。しかしそれでも模倣品は止まらない。
そこで1896年に誕生したのがモノグラム・ラインである。LVのイニシャルと星・花を組み合わせたこのデザインは、現在でもブランドを象徴するアイコンとなっている。
伝説的エピソード
タイタニック号とヴィトンのトランク
ルイ・ヴィトンのトランクは耐久性の高さでも有名である。有名な逸話として、1912年のタイタニック号沈没事故の際、ヴィトンのトランクにつかまり命が助かった人物がいたと言われている。
さらに沈没から数十年後、引き上げられたトランクの中身がほとんど水に濡れていなかったという話も残されている。
真偽は諸説あるものの、ヴィトンのトランクの品質を象徴するエピソードとして語り継がれている。
21世紀初頭、顧客からの要望の鞄の軽量化を図る為に、生地の製法を変更した。その為現在製造するトランクは浮かなくなっている。
ファッションブランドへの進化
長い間、ルイ・ヴィトンは旅行鞄ブランドとしての地位を確立していた。
しかし1997年、ブランドは大きな転換点を迎える。アーティスティックディレクターとしてマーク・ジェイコブスが就任したのである。これによりヴィトンは
などを展開する総合ファッションブランドへ進化した。
日本文化との深い関係
ヴィトンは日本の文化とも深い関係を持っている。特に象徴的なのが村上隆とのコラボレーションである。
2003年に発表された
などは世界的ヒットとなり、ルイ・ヴィトンの歴史の中でも重要なコレクションとなった。
歴代デザイナー
マーク・ジェイコブス
マーク・ジェイコブス
1997年〜2013年
ルイ・ヴィトンをファッションブランドへ進化させた立役者。エナメル素材を使った「ヴェルニライン」などを生み出した。また日本文化に強い関心を持ち、村上隆とのコラボレーションを実現した。
ポール・エルバース
ポール・エルバース
2006年〜2011年
オランダ出身のファッションデザイナーであり、メンズラインの確立に貢献。「モノグラム・マカサー」を考案し、ヴィトンのメンズコレクションの方向性を広げた。パリで創業された「メゾン・マルジェラ」でのデザイナー経験あり。
キム・ジョーンズ
キム・ジョーンズ
2011年〜2018年
ラグジュアリーとストリートを融合。マサイ族の民族衣装をテーマにした「ダミエ・マサイチェック」などを発表。
後に
でもデザイナーを務めている。
ニコラ・ジェスキエール
ニコラ・ジェスキエール
2013年〜現在(ウィメンズ)
元Balenciagaデザイナーである彼は、未来的デザインを得意とし、ゲーム作品「ファイナルファンタジー」とのコラボレーションも話題となった。
ヴァージル・アブロー
ヴァージル・アブロー2018年〜2021年
Off-White創業者でもある彼は、ストリートカルチャーをラグジュアリーに融合。ルイ・ヴィトン初のメンズジュエリーラインを発表した。2021年に癌で逝去。
ファレル・ウィリアムス
ファレル・ウィリアムス
2023年〜現在
音楽プロデューサーとしても知られる世界的アーティスト。彼のデビューコレクションは2024年パリメンズファッションウィークで大きな話題となり、ラグジュアリーとカルチャーをさらに融合させた新しいヴィトン像を提示した。ヒューマンメイドのアドバイザーも行っている。
現在のLouis Vuitton
現在ルイ・ヴィトンは
を横断するブランドとなっている。
また親会社LVMHの中核ブランドとしても世界のラグジュアリー市場を牽引している。
まとめ
Louis Vuittonは「旅」を続けるブランド
ルイ・ヴィトンは単なるラグジュアリーブランドではない。1854年のトランクから始まり、
など、常に新しい旅を続けてきたブランドである。だからこそ170年以上経った現在でも、世界中のファッションシーンの中心に存在している。
refer to :jp.louisvuitton.com






コメント