1017 ALYX 9SMとはどんなブランド?
1017 ALYX 9SM(テンセブンティーン アリクス ナインエスエム)は、アメリカ・ニューヨークを拠点とするラグジュアリーファッションブランドです。
ストリートの無骨さと、ハイファッションに求められる精密さ・素材選びを融合させたスタイルで、2010年代後半以降のメンズファッションに大きな影響を与えてきました。
ブランドの略歴と成長の軌跡
| 2015年 | マシューウィリアムズによってウィメンズブランド「ALYX(アリクス)」創立。 |
| 2016年 | ファッションコンテスト「LVMHプライズ」のファイナリストに選出。 |
| 2017年 | メンズコレクションを始動。 |
| 2018年 | 初のランウェイショーをパリで発表。 |
| 2018年 | ブランド名を「ALYX(アリクス)」から「1017 ALYX 9SM(テンセブンティーン アリクス ナインエスエム)」に改名。 |
| 2020年 | モンクレールジーニアス協業クリエイターの一人として参加。 |
| 2021年 | GIVENCHY(ジバンシィ)のクリエイティブディレクターに就任。 |
| 2023年 | GIVENCHY(ジバンシィ)のクリエイティブディレクターを辞任。 |
この経歴からも分かる通り、
1017 ALYX 9SMはストリート発でありながら、完全にラグジュアリーの中枢へ到達したブランドです。
1017 ALYX 9SMのデザインの特徴
アリクスの最大の特徴は、「工業的デザイン × ラグジュアリー」という明確な思想です。
- 無機質で機能美を感じさせるパーツ
- ミリタリーやインダストリアルの要素
- 研ぎ澄まされたシルエットと高品質素材
装飾ではなく構造そのものがデザインになるという考え方が、
多くのファッション好きの心を掴みました。
アイコンとなった「バックルベルト」
日本では通称「バックルベルト」として知られる、ローラーコースターのシートベルトから着想を得た工学的バックル。
このディテールは1017 ALYX 9SMを象徴する存在となり、ブランドの認知を一気に世界へ押し上げました。
単なる装飾ではなく、「安全性」「合理性」「強度」といった工業的思想をファッションへ落とし込んだ点が革新的でした。
ラグジュアリーブランドへの影響力
このバックルベルトは、他のラグジュアリーブランドにも大きな影響を与えています。
特に有名なのが、マシュー・ウィリアムズと親交の深いキム・ジョーンズとの関係。
DIOR 2019年春夏コレクションでは、マシューがベルトデザインを手掛け、大きな話題となりました。
これはストリートのディテールが、正式にラグジュアリーの文脈へ取り込まれた象徴的な出来事と言えるでしょう。
デザイナー「マシュー・ウィリアムズ」とは
Matthew Williams(マシュー・ウィリアムズ)
- アメリカ・シカゴ出身
- カニエ・ウェスト、レディー・ガガの
クリエイティブディレクターを担当 - スタイリング・衣装デザインを多数手掛ける
さらに、写真家ニック・ナイトの撮影チーム主要メンバーとしての経験も持ちます。
音楽・アート・サブカルチャーとの強い結びつき
マシュー・ウィリアムズの経歴からも分かる通り、1017 ALYX 9SMの服作りには、
- 音楽
- アート
- ストリートカルチャー
- サブカルチャー
が強く反映されています。
そのため、アリクスの服は「着るもの」であると同時にカルチャーを纏うプロダクトとして評価されています。
1017 ALYX 9SMはなぜ支持され続けるのか
- ストリートの感覚を失わない
- ラグジュアリーとしての完成度が高い
- 時代性と機能美を両立している
1017 ALYX 9SMは、「ストリートとハイファッションの境界線を消したブランド」の代表格と言える存在です。
まとめ|1017 ALYX 9SMが示した新しいラグジュアリー像
1017 ALYX 9SMは、ロゴや装飾ではなく、構造・思想・機能性で語られるラグジュアリーを提示しました。
ファッションを学び始めた人にとっても、「デザインとは何か」「服はどこまで思想を持てるのか」を考える非常に良い入口となるブランドです。



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