COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)とは?全ライン完全解説|川久保玲が作った最も複雑なファッションブランド

Brand

Comme des Garçonsとは

ファッションの常識を壊し続けるブランド

世界のファッション史において、最も革新的なブランドの一つが Comme des Garçons(コム デ ギャルソン) である。1969年に川久保玲によって設立された日本のブランドである。このブランドは、

  • 既存の服の構造を壊すデザイン
  • 黒を中心とした美学
  • ファッションの常識を疑う思想

によって、モード界に革命を起こした。現在のコムデギャルソンは単一ブランドではなく、数十のラインから構成された巨大なブランド群となっている。

略歴

1969年川久保玲はプレタポルテブランド、コム・デ・ギャルソンを設立。
1973年東京都港区南青山に「株式会社コム デ ギャルソン」を設立。
1975年東京でコレクションを行う。
1981年山本耀司(ヨウジヤマモト)と共にパリでコレクションを行う。
1981年robe de chambre COMME des GARÇONS(ローブ・ド・シャンブル・コムデギャルソン)、trict COMME des GARÇONS(トリコ・コムデギャルソン)設立
1982年パリの法人「COMME des GARÇONS S.A.S.」を設立
1984年COMME des GARÇONS HOMME PLUS(コムデギャルソン・オム・プリュス)スタート
1986年アメリカ、NYに法人「COMME des GARÇONS S.A.S.」を設立
1987年ビジネスラインとして COMME des GARÇONS HOMME DEUX(コムデギャルソン・オム・ドゥ)黒をメインとしたCOMME des GARÇONS noir(ライン、コムデギャルソン・ノアール)をスタート
1988年フランス生産のシャツだけに特化したCOMME des GARÇONS SHIRT(コムデギャルソン・シャツ)をスタート
1992 年渡辺淳弥が手がけるJunya Watanabe Comme des Garçons(ジュンヤ ワタナベ コム デ ギャルソン)をスタート 
1993 年Comme des Garçons, Comme des Garçons (コム デ ギャルソン コム デ ギャルソン)通称コムコムをスタート
2001年独立メンズラインのJunya Watanabe Comme des Garçons Man (ジュンヤ ワタナベ コム デ ギャルソン マン)を設立
2002年ハートをモチーフにしたPLAY Comme des Garçons(プレイ・コム デ ギャルソン)をスタート
2008年黒と白を基調としたBLACK Comme des Garçons(ブラック・コム デ ギャルソン)をスタート
2015年コム デ ギャルソンの世界観を極めてガーリーに表現したComme des Garçons Girl(コム デ ギャルソン ガール)をスタート
2018年ロゴを中心としたアイテムを扱うCDG(シーディージー)をスタート

COMME des GARÇONS in Brief(English Summary)

Comme des Garçons was founded in 1969 by Rei Kawakubo in Tokyo.
The brand became internationally recognized after its Paris debut in 1981, introducing radical silhouettes, black-heavy palettes, and deconstructed garments.

Over time, Comme des Garçons evolved into a complex fashion ecosystem composed of multiple sub-labels, each exploring different aspects of Kawakubo’s design philosophy.


ブランド名の意味

「COMME des GARÇONS」はランス語の直訳で「少年のように」という意味だと言われている。

しかしこの言葉は、単なる直訳ではなく少年の持つ冒険心を象徴しているとも解釈される。興味深いことに、川久保玲本人はこの訳に特別な意味を持たせていないとも語っている。つまりこのブランドは意味さえも固定しないブランドなのである。

デザイナーについて

川久保玲(Rei Kawakubo)

創始者で兼デザイナーの川久保玲は1942 年東京生まれ。慶應義塾大学の文学部哲学科を卒業後、繊維企業である旭化成に就職。

退職後はフリーランスのスタイリストとしてキャリアを積んでいき、1969年にコムデギャルソンを設立した。

1981年、Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)のデザイナー山本耀司と共にパリコレクションへ進出。パリコレクションで発表されたコレクションはファッション史に残る衝撃となる。

  • 黒一色の服
  • ほつれた生地
  • 穴の開いたデザイン
  • 歪んだシルエット

それまでのエレガントなパリモードとは全く異なるスタイルだったため、当時のメディアはこれを「Hiroshima Chic」とまで表現した。

しかしこのショックこそがコムデギャルソンを世界的ブランドへ押し上げたのである。ブランド創業から現在に至るまで、挑戦の姿勢を崩さないところが大きな特徴だ。

コムデギャルソンの特徴

「脱構築」

コムデギャルソンのデザインはしばしばデコンストラクション(脱構築)と呼ばれる。これは

  • 服の構造を崩す
  • 不完全さを残す
  • 完成形を疑う

という思想である。服を美しく見せるのではなく、服という概念そのものを問い直すそれが川久保玲のファッション哲学である。

COMME des GARÇONSの主要ライン

コムデギャルソンは非常に多くのラインで構成されている。ここでは代表的なラインを解説する。

COMME des GARÇONS HOMME PLUS

1984年にスタートしたブランドのメンズコレクションライン。パリコレクションで発表される最も実験的なラインであり、

  • 奇抜なシルエット
  • 前衛的なパターン
  • アート的な服

が特徴。多くのファッションデザイナーに影響を与えたラインでもある。

COMME des GARÇONS HOMME DEUX

1987年スタート。ビジネスシーンでも着られるテーラード中心のメンズライン。HOMME PLUSが実験的なのに対し、HOMME DEUXは

  • ジャケット
  • スラックス
  • シャツ

などを中心とした実用的なコムデギャルソンである。

COMME des GARÇONS SHIRT

1988年にスタートしたライン。フランス生産のシャツに特化したブランドである。シンプルなシャツをベースに

  • パッチワーク
  • 切り替え
  • 異素材ミックス

などのデザインが加えられ、ギャルソンらしい独特のシャツが生まれる。

PLAY Comme des Garçons

2002年にスタート。ハートに目が付いたロゴで世界的に有名なライン。このアイコンはポーランド人アーティスト「Filip Pagowski」によってデザインされた。比較的カジュアルなラインであり、

  • Tシャツ
  • カーディガン
  • スニーカー

などが人気。ファッション初心者がコムデギャルソンに触れる入口でもある。

BLACK Comme des Garçons

2008年スタート。名前の通り黒を基調としたラインである。

コムデギャルソンの世界観を保ちながら、比較的価格を抑えたコレクションとなっている。

Comme des Garçons Girl

2015年スタート。ブランドの世界観をガーリーに表現したライン。リボンやフリルなどを取り入れながらも、どこか反骨精神を感じるデザインが特徴。

CDG

2018年スタート。ロゴを中心としたストリート寄りのライン。パーカーやスニーカーなどカジュアルアイテムが多い。

Junya Watanabe Comme des Garçons

1992年スタート。デザイナー渡辺淳弥が手掛けるライン。テクニカル素材や構造的デザインが特徴で、ギャルソンの中でも独立した人気を持つ。

迷宮のようなブランド

コムデギャルソンは単一ブランドではない。むしろブランドの集合体と言える。

  • 実験的ライン
  • ビジネスライン
  • カジュアルライン

など多層構造になっており、その複雑さはファッション界でも特異な存在となっている。

まとめ

ファッションの常識を壊し続けるブランド「Comme des Garçons(コムデギャルソン)」は単なるファッションブランドではない。

それはファッションを問い続ける思想そのものでもある。1969年の創業から現在まで、川久保玲は常に「新しい服とは何か」という問いを投げ続けてきた。

だからこそコムデギャルソンは半世紀以上経った今でも世界中のデザイナーに影響を与え続けている。


refer to : comme-des-garcons.com

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